ウィリアム１世（ノルマン朝#1）
https://en.wikipedia.org/wiki/William_the_Conqueror
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム1世_(イングランド王)
ノルマン朝の初代イングランド王（在位: 1066年 – 1087年）
イギリスではウィリアム征服王と呼ばれる。
イングランドを征服し（ノルマン・コンクエスト）、ノルマン朝を開いて現在のイギリス王室の開祖となった。
ノルマン・コンクエスト
1035年、ノルマン人の支配するノルマンディー地方の君主、フランス王の臣下であるノルマンディー公になった。
当時のイングランドはサクソン七王国の支配の後、イングランドは一時デーン人デンマーク王 の支配下に置かれた（1013年–1014年）。
1016年、アングロ＝サクソン人エドマンド2世は、デーン人クヌート大王がウェセックスを除く全イングランドを支配することを認めた条約に調印した。11月30日にエドマンド2世が死ぬとクヌート大王はイングランド全土を統治する唯一の王となった。
1042年に、再びウェセックス王家のエドワード懺悔王がイングランド王に即位したが、世嗣がなかったため、ギヨームは1052年にイングランドへ渡海、王位継承を約束されたとされる。
懺悔王の母エマがウィリアムの大叔母であることがギヨームの王位継承権の根拠である。
また、ウェセックス王アルフレッド大王とマーシア王オファの子孫であるフランドル伯ボードゥアン5世の娘マティルダと結婚、イングランド王家と縁戚を得るに至った。
1066年1月にエドワード懺悔王が死去すると、懺悔王の義兄でイングランド王家と連なるアングロ・サクソン人ハロルド・ゴドウィンソンが名乗りをあげてイングランド王ハロルド2世（最後のアングロ・サクソン人のイングランド王）に即位した。
その弟トスティはこれに不満を持ちノルウェー王ハーラル3世を誘ってイングランド東岸に侵入、ギヨームも南岸に侵入し両面作戦でハロルド2世を倒しロンドンを降伏させた。政府をウィンチェスターからロンドンに新しく移転した。
同年、ギヨームはウェストミンスター寺院でイングランド王ウィリアム1世として戴冠し、フランス王臣下にしてイングランド王の地位を得た。
ウェストサクソンを征服したことでノルマン・コンクエストが確立した。
イングランドの統治
ウィリアム1世は旧支配勢力のサクソン貴族を駆逐して土地を奪うとノルマン人の家臣に与え、同時に戦時への参戦を約束させ、イングランドに封建制度を確立した。
ノルマン朝はデーンロウ、次第には一貫してイングランドの支配を主張するスカンジナヴィア半島の請求者を追い払うことに成功した、
ウィリアム1世のイングランド征服の後、イングランドが外国軍によって征服されることはなく、後の王家は全てウィリアム1世の血統を受け継いだ。
またウィリアム1世の宮廷ではノルマンなまりのフランス語が使用されたが、時代とともに現地の言葉と融合し、現代に至る英語が形成されていった。