トーマス・マン

感性と理論

トーマス・マン

https://ja.wikipedia.org/wiki/トーマス・マン_(経済学者)

1571年6月17日 – 1641年7月21日

イングランドの実業家・経済理論家、経済学者。

ドイツ出身の小説家、評論家のトーマンマンとは別人

経済学的著作を著し、初期重商主義の最後の人物といわれている。

サービスという無形のものの輸出が有価な取引であると考えた最初の人々のうちの一人であり、資本主義を擁護する意見をきわめて早い時期に積極的に述べた人物でもある。

当初地中海交易に従事していたが、その後ロンドンに移住、巨万の富を築いた。

東インド会社の役員であり、1622年には常設の通商委員会の委員にも選出された。


トマス・マンの『貿易によるイングランドの財宝』

この著作が書かれたのは1630年頃と推定されるが、公表されたのはマンの死後、1664年になってからであり、彼の息子ジョン・マンにより公益に資するため出版」された。

マンの思想はしばしば東インド会社総裁ジョサイア・チャイルドに似ていると評される。

どちらも古典的な意味の重商主義者であり、ジェラール・ド・マリーンズの銀輸出制限論に対する反論として、現にイングランドが富を築いていることを挙げている。

こうした議論で史上初めて交易バランスの理論が明確に述べられたのである。

マンによれば、交易こそイングランドの富を増大させる唯一の方法であるが、交易を通じて富を増大させるにはいくつかの方法がある。

第一は消費を減らし、輸出に振り向ける財の量を増すこと。

第二は土地その他の国内の天然資源を有効活用して、輸入の必要を減らすこと。

第三は外国の原料を使って国内で生産した財にかかる輸出関税を低減すること。

第四は需要変動の少ない財を輸出することである。

これは価格が高ければ高いほど貨幣が増えるからである。

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